2023/07/24
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由を知っていますか?
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由をあまり知らないという方が多いと思います。
そんな方向けに湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由について詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできないって本当なのかについてみていきましょう。
目次
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできないって本当?
湿度85%以上は塗装に適さないと言われています。
塗装場所の気温が5℃未満で、相対湿度が85%以上であるか、もしくは換気が十分でなく結露が発生する場合は、原則として塗装作業を行いません。
ただし、やむを得ず塗装を行う場合には、換気などの対策を行いながら作業を進めます。
湿度85%以上の地域はどこ?
湿度が85%以上というのは、かなり蒸し暑い状態です。
各月の平均湿度を調査してみると、最も湿度が高かったのは7月で77.6%、最も低かったのは3月で62.7%でした。
これだけを見ると、湿度が85%以上になる条件はそう簡単には訪れないように思われるかもしれませんが、日本は地域によって天候が大きく異なります。
太平洋側は夏が湿度が高く、冬は乾燥しますが、日本海側は逆で、冬場は湿度が高く、夏は比較的乾燥しています。
そして、全都道府県の県庁所在地における各月の平均湿度を調べてみると、冬には山形と福井の2つの場所、夏には宮城の1か所だけが平均湿度が85%を超えていることがわかります。
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由
塗料が乾燥するまで時間がかかる
高い湿度下では、塗膜の硬化に時間がかかることがあります。
塗料が乾燥するまでは、塗装作業は完了しておらず、その性能も発揮されません。
乾燥する過程には、塵や水滴が付着するリスクが増加します。
さらに、塗料は化学反応を利用して塗膜を形成しますが、この過程は物理的、物理化学的、科学的な要素の3つによって複雑に進行します。
これらの反応が適切に完了するまで、塗膜は完成しません。
湿度が高いと、塗料が乾燥するまでの時間が長くなるため、何かが起こるリスクが高まります。
そのため、高湿度の状態では塗装がおすすめされません。
かぶり現象
湿度が高い場合に塗装がおすすめされないもう1つの理由は、「かぶり」と呼ばれる現象のリスクが高まることです。
塗料中のシンナーや水などの溶剤が蒸発して塗料が固まる際には、周囲の熱エネルギーが必要とされます。
この過程で塗料の温度が下がりますが、湿度が高いと空気中の水蒸気が冷やされて液体に戻る可能性があります。
その結果、まだ十分に固まっていない塗膜に結露が生じ、塗料が染み込んでしまうことがあります。
滲んだような感じになる現象が「かぶり」と呼ばれます。
外壁塗装に適した気象条件
外壁塗装をする際に考えておかなくてはいけない気象条件は4つあります。
気温
外壁塗装においておすすめされる気温は、5〜35℃の間です。
気温が5℃以下だと、塗料の乾燥にかかる時間が非常に長くなり、温度を上げなければ正常に塗装が行えません。
各塗料には最低気温が設定されています。
必要な気温条件を満たさない場合、仕上がり後の塗装が剥がれやすくなる可能性があります。
そのため、雪が積もるような寒い地域では、冬に外壁塗装を行うことは避けるべきです。
一方、夏場の屋根塗装では、気温よりも下地の温度が5〜10℃高くなることがよくあります。
そのため、気温が30℃を超えるような日に屋根塗装を行う場合は、施工不良のリスクがあるため注意が必要です。
湿度
外壁塗装には、湿度が85%以下という条件が必要です。
湿度が高い状況で塗装を行うと、塗料が乾燥するまでに時間がかかり、垂れる可能性があるので注意が必要です。
天気
外壁塗装に適した気象条件は、晴れと曇りです。
一般的には晴天が理想的ですが、真夏の場合は、気温が高すぎて仕上がりに問題を引き起こす可能性があります。
気温が30℃以内であれば、曇りよりも晴れの方が塗装に適していると考えられます。
時間帯
外壁塗装に適した時間帯は昼前から夕方までと言えます。
朝早くから塗装することはできる可能性もありますが、その際は結露に気をつけて、下地が十分に乾くまで待つ必要があります。
明るい時間帯が塗装に適しており、暗くなってくる「夕方以降」は外壁塗装には適しません。
暗い場所で塗装を行うと、プロでも塗り残しやムラが生じることがあります。
特に、黒系の色を塗装する場合は高確率で塗り残しやムラが発生することが考えられます。
外壁塗装の場合、夕方以降は作業を中断するのが一般的なやり方となります。
季節
外壁塗装に最も適している時期は、春と秋と言われています。
この季節は、空気が乾燥していて気温も暖かく、晴れの日が多いため、外壁塗装にとって理想的な条件が整っています。
そのため、この季節の外壁塗装は非常に人気があり、予約が取りづらくなることもあります。
外壁塗装におすすめできない条件
雨や雪が降っている
雨が降っている際に外壁塗装を行うと、塗料が垂れる恐れがあります。
雨が降っていると湿度が高く、85%を超えることが多いため、乾燥していないというリスクがあります。
雪が降っている際には、雨ほどの影響はありませんが、塗料に雪が付着すると仕上がりが悪くなり、乾燥していないということもあります。
雪が降る状況では、気温が問題となります。
降雪時は気温が5℃を下回ることが多く、塗料の乾燥が難しくなるため、雨や雪を避けるために梅雨の時期や寒冷地で真冬に外壁塗装を行うことは避けるべきです。
強風
強風の際に工事を行うと塗料が飛散したり外壁にホコリやゴミが付着する可能性があります。
工事現場周辺が塗料で汚れたり、塗装後の外壁にゴミなどが付着して耐久性が低下することが予想されます。
外壁塗装には足場を設置しますが、強風が吹くと足場が倒れる危険性があるため、台風が接近している場合は、工事を避けた方が良いです。
塩害
外壁塗装は塩分に対して弱い性質を持っています。
外壁の下地に塩分が付着していると、塗料の水分を過剰に吸収してしまい、適切に乾燥させることができなくなります。
そのため、海沿いにある家では乾燥できていないというリスクが高まります。
外壁塗装の前には、しっかりと外壁を洗浄することで乾燥できていないという事を回避することができます。
海沿いの家の外壁は塗装後も塩害の影響を受けやすいため、塗料の寿命が短くなることを覚えておくと良いです。
結露
朝早くに塗装を行うと、外壁素材が結露によって濡れてしまう可能性があります。
湿った下地に塗料を塗ると、短期間で塗装が剥がれてしまうことがあります。
結露の他にも霧が発生している場合は湿度が高すぎて、塗装に適していないことがあります。
朝の時間帯に塗装を行う際は、結露や霧が発生しやすいため注意が必要です。
まとめ
今回は、湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由について詳しく紹介しました。
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由は、塗料が乾くまで時間がかかるなど様々な理由があります。
湿度85%以上だと外壁塗装がおすすめできない理由に関する知識を深めて下さい。