2023/08/06
屋根塗装が必要な理由を知っていますか?
屋根塗装が必要な理由についてあまり知らないという方が多いと思います。
そんな方向けに屋根塗装が必要な理由について詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、屋根塗装が必要な理由から詳しくみていきましょう。
目次
屋根塗装が必要な理由
家を守るために必要なのは屋根塗装です。
日本瓦を除く屋根材(スレート、金属屋根、ガルバリウム鋼板、セメント瓦など)は、工場で塗装された状態で販売されています。
数年が経つと、この塗膜は劣化し、保護機能がなくなるため、再度塗装を行う必要があります。
屋根を適切に保護しなければ、屋根や建物の劣化が急速に進んでしまいますので、屋根塗装は必須です。
塗装の役割は3つ
屋根をキレイにする(美観)
屋根には「色合い」「光沢」を塗装によって表現し、家の美しさを演出しています。
時が経つにつれて色あせた屋根も、再塗装によって元の色に戻したり、異なる色に変えたりすることができます。
このような役割から、塗装は家にとって非常に重要な要素です。
雨、紫外線、サビなどから屋根を守る(保護)
スレート、金属屋根、セメント瓦など、日本瓦以外の屋根は、紫外線や雨、サビなどの外的要因に対する耐性が低いため、塗装による保護が必要です。
塗膜を形成することで、これらの外的要因の影響を最小限に抑えることができます。
遮熱や防汚の機能で生活を快適にする(機能性付加)
塗料には、遮熱・断熱・防カビ・防汚・弾性・セルフクリーニングなどの機能を持たせることができます。
例えば、遮熱機能がある塗料は太陽からの熱を反射して屋根表面の温度を最大で20°C下げ、屋根の熱による劣化を抑えます。
セルフクリーニング機能がある塗料は屋根の汚れを雨によって流すことができます。
これらの機能性を塗装に取り入れることで、快適な環境を実現可能です。
特に重要なのは保護の役割
塗装の「保護の役割」は特に重要です。
屋根に適切な塗装を行わないと、劣化が進み、屋根が傷んでしまう可能性があります。
劣化した屋根から水が浸入すると、建物内部に被害を及ぼし、建物自体の劣化や損傷の原因となります。
特に柱や壁などの建物の重要な部分が傷んでしまうと、補修に多額の費用がかかることが考えられます。
適切な塗装による保護は、建物の寿命を延ばし、修繕コストを削減する点で非常に重要な役割を果たします。
張り替えが必要な劣化の症状
色あせ
屋根が色あせしているということは、塗膜が薄くなってきて塗膜中の顔料が少しずつ外に漏れ出ている状態です。
この時期に塗り替えを行うと屋根の劣化を抑えることができます。
塗装の保護機能が少し残っているものの、そのままにしておくことはおすすめできません。
塗り替えの時期は専門家や塗装業者に相談するようにしましょう。
カビ・苔が生えている
塗装の保護機能が低下して屋根が水分を含み、カビ、苔が生えています。
カビ、苔が屋根に付着していると屋根の劣化が早くなってしまいますので、カビ、苔の除去後、塗り替えを行う必要があります。
屋根が反っている
塗装の保護機能がなくなり、屋根に水が染み込むようになってくると、温度変化によって吸水、乾燥が繰り返されます。
それに合わせて屋根材が膨張したり反ったりすることでダメージが蓄積され、徐々に反りが大きくなってきます。
反りが強い場合には張り替えを行う必要性が出てきますので、反りの発生を抑えるために塗装の保護機能を維持するか、早期の発見が重要になってきます。
ヒビ・割れが生じている
ヒビ、割れの発生は飛来物の衝撃によるものや劣化によるものの2つがあります。
飛来物による場合は業者に頼み、補修後に塗り替えを行いましょう。
劣化による場合は塗装の保護機能が失われ、セメント瓦やスレート瓦内部に含まれているカルシウムが溶け出し、屋根の構造がもろくなるためです。
ヒビ、割れが一部に限られていても屋根全体の劣化が進んでいる可能性が高いので、外壁劣化診断士のいる業者に劣化具合の診断を頼み、塗り替えまたは葺き替えを行いましょう。
サビが発生している
塗装の保護機能がなくなり、金属が酸素と水に反応してサビが発生します。
塗り替える前にサビを削る作業が必要であり、サビが広範囲だと塗り替え費用が高くなります。
サビを発見した場合は小さい範囲内で塗り替えを行いましょう。
塗装が剥がれている
塗膜の劣化が進み、塗装と屋根の一部が剥がれてしまっています。
このようになると風や雨によってどんどん屋根から剥がれ落ちます。
屋根がむき出しの状態になっており、屋根の劣化が急激に進むため、すぐに塗り替えの相談を行いましょう。
屋根塗装を成功させるコツ
しっかりと点検してもらう
まず、見積もりの段階で徹底的な点検を依頼しましょう。
ここで、家に最適な塗料や具体的な工程が決定されるからです。
屋根に直接登るか、ドローンや高所カメラを使って、実際の屋根の状態を必ず確認してもらいましょう。
点検には約30分ほどかかります。
事前の点検なしで屋根塗装を行うのは非常に危険ですので、絶対に避けましょう。
工事が始まってから、予定していた工程が修復できないと言って工事内容が変わり、追加費用が発生したり、実は別の補修が必要で契約に含まれていないので無視して進めたというリスクがあります。
適切な工事を実現するためには、事前の点検と調査が必須です。
しっかりと点検してから工事を進めましょう。
塗装回数と塗布量はメーカーの指示に従う
屋根塗装において最も気になるのは、実際の塗り工程です。
塗り重ねる回数や塗布量などは、必ず各塗料のメーカーが定めている指示に従うことが大切です。
塗料本来の性能は、その指示に従って初めて発揮されるからです。
例えば、指示よりも塗り回数が少なかった場合は問題が生じる可能性がありますし、逆に多すぎても良い結果を得られません。
場合によっては、過度な塗り重ねによって剥がれやすくなることもあります。
洗濯洗剤をたくさん使えばより綺麗になるという考えと同様に、「適切な量」「回数」が重要です。
稀に、「通常は3回塗りだが、当社は安心の4回塗りです!」といった広告を行う業者も存在しますが、これにも100%の保証はありません。
確かに特定の塗料は、「下地の劣化が激しい場合は2回下塗りし、合計4回塗りにしてください」といった指示がある場合があります。
しかし、問題ない状態で基本的には3回塗りで十分であれば、無駄な工程は避けるべきで、費用も割高になる可能性があります。
釘打ちとタスペーサー(縁切り)は必要
釘打ち、コーキング処理とタスペーサー(縁切り)は、絶対に見積もりに含めて行うべき工程です。
これらの工程は直接的には塗装には関係しませんが、後々の雨漏りや大規模修繕を防いでくれる、非常に重要な工程です。
実際に、知識や経験が不足しているために、これらの工程を省いてしまう業者もまだ存在します。
本来の屋根塗装の目的は、「屋根を長持ちさせて雨漏りを防ぎ家を守る」ことです。
単に塗るだけでは、屋根からの雨漏りのリスクは解消されません。
見積もりを依頼する際には、釘打ちとタスペーサーの項目が含まれているかを必ずチェックし、塗装したのに雨漏りが発生したという失敗を防ぎましょう。
まとめ
今回は、屋根塗装が必要な理由について詳しく紹介しました。
屋根塗装が必要な理由について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
紹介した内容を参考にして屋根塗装が必要な理由に関する知識を深めて下さい。