【外壁塗装】外壁の塗装が膨らむ原因とは?外壁の塗装が膨らんだ時の対処法はある?

外壁の塗装が膨らむ原因を知っていますか?

外壁の塗装が膨らむ原因についてあまり知らないという方が多いと思います。

そんな方向けに外壁の塗装が膨らむ原因について詳しく紹介します。

すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。

まずは、外壁塗装の膨らみとは何か?からみていきましょう。

外壁塗装の膨らみとは?


外壁の一部が水膨れのようにふくらんだり、表面にボコボコとした気泡ができたりすることがあります。

これは、外壁材の表面に塗られた塗装がしっかり密着せず、空気が入り込んで浮き上がっている状態です。

通常、外壁には防水性を与えるために塗装が行われます。

下塗り、中塗り、上塗りという異なる塗料を重ねて塗ることで、しっかりとした塗膜が形成されます。

特に下塗り材は表面を整え、上から塗る塗料がしっかりと密着する役割を果たしています。

しかし、何らかの原因で下塗り材が適切に機能しないと塗膜がふくらんだり浮いたりすることがあります。

外壁材に問題があり水分を含んでいる場合、日光によって温められた湿気が膨張し、内部から塗膜を押し上げて膨れが生じることもあります。

膨れた部分は触ると簡単に剥がれてしまいます。

これにより、塗装の本来の目的である防水性と紫外線からの保護機能が失われてしまい、迅速に対処する必要があります。

外壁の塗装が膨らむ原因とは?


塗装の下に水が浸入する

外壁や塗装にひびが入ると雨水などがその隙間から浸入し、塗膜と外壁材の間にまで水が染み込むことがあります。

建物周辺の気温が上昇すると、この水は蒸発して水蒸気となり、塗膜内部から圧力をかけることになります。

その結果、塗装が膨れる原因となります。

塗料の乾燥が不完全

通常、外壁の塗装では下塗り、中塗り、上塗りの3段階で行います。

しかし、前に塗った塗料が完全に乾燥する前に次の塗料を塗ってしまうと、塗膜内部に空気が含まれる可能性があります。

塗料の密着が不十分

塗料が外壁材に十分に密着しないと、乾燥後に塗膜が膨れやすくなります。

密着不良の原因としては、下地の補修が不十分であったり、アンカー形成が適切に行われていないことが挙げられます。

下地の補修には、錆、カビ、汚れの除去、ひび割れの修復、外壁の隙間を埋めるシーリングの補修などが含まれます。

これらの対応が不完全なままだと、塗料が外壁にしっかりと密着しません。

アンカー形成とは、塗料が外壁の表面により密着するように作り出す模様のことです。

不十分な場合、塗料が滑ってしまい、外壁に十分な密着を得ることができません。

塗料の問題

弾性や蓄熱性の高い塗料は、他の塗料と比べて塗膜の膨れが生じやすいです。

弾性塗料は、柔軟性に優れており、伸び縮みしにくい性質を持っています。

そのため、ひび割れが少ないという利点がありますが、熱には弱く、外気温が上昇すると柔らかくなり、膨れが生じる可能性があります。

蓄熱性は、塗料が熱を蓄える能力を指します。

蓄熱性が高いほど、外気温の上昇などによって塗膜が膨張し、弾性塗料と同様に膨れる可能性があります。

外壁材の問題

サイディングボードや窯業系サイディングボードに塗装された塗料の膨れがよく見られます。

窯業系サイディングボードは、熱を蓄えやすく、非常に熱を伝えやすい特性があります。

夏には外壁の表面温度が外気温の倍近くまで上昇することもあります。

そのため、窯業系サイディングボードに弾性塗料などの熱に弱い塗料を使用すると塗膜が外壁材の熱で柔らかくなり、膨れる可能性があります。

そのため、通常は窯業系サイディングボードに弾性塗料を塗る組み合わせは避けられます。

古い塗膜の問題

外壁塗装をする際には、まず古い塗膜を高圧洗浄などで完全に除去します。

古い塗膜の除去が不完全な場合、上から塗装しても塗料が十分に密着しないため問題が起きる可能性が高いです。

古い塗膜と新しい塗膜の間に隙間ができ、そこに入り込んだ雨水が蒸発したり、カビが発生したりして、塗膜を膨らませてしまいます。

外壁の塗装が膨らんだ時の対処法


外壁塗装時の乾燥不足の場合

外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りの順に行われますが、十分な乾燥をせずに次の塗料を塗布してしまうと、塗膜に形状不良が生じます。

外壁塗装を行う前に、施工の工程表を確認し、適切な乾燥時間が設定されていることを確認しましょう。

塗装前の洗浄不足の場合

外壁塗装を行う前に行う洗浄が不十分だと、汚れた状態で塗装することになり、塗膜の剥がれや膨らみの原因となります。

洗浄作業の際には、できるだけ立ち会って確認するのがベストですが、難しい場合は洗浄前後の写真を撮影してもらうことで予防できます。

塗料の塗布回数が不足している場合

外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りを行うことが基本です。

しかし、たくさんの回数で塗布されないと塗料が外壁に適切に密着せず、塗装の品質に影響を与えます。

塗料の性質や外壁材によっても適切な塗布回数は異なるため、塗装業者の高い知識と経験が必要です。

塗装回数不足を防ぐためには、下塗り、中塗り、上塗りの各工程の写真を業者に撮影してもらうことがおすすめです。

品質の低い塗料を使用している場合

見積もり段階で約束されたグレードよりも低品質な塗料を使ったり、品質保証のない業者独自の塗料を使用したりすると外壁塗装の膨らみが生じることがあります。

塗料の品質を確認するために出荷証明書を要求したり、業者独自の塗料を避けることもできますが、信頼できる優良業者から品質の高い塗料を選ぶのがおすすめです。

外壁塗装の膨らみの補修方法は、範囲や状況によって異なります。

膨らみが広範囲に及んでいる場合は、外壁全体の塗り直しが必要な場合もあります。

膨らんでいるのが分かったらすぐ塗装業者に連絡する


外壁塗装から数か月〜1年程度で膨れが起きた場合は、塗装の方法に問題があった可能性が高いです。

塗装してもらった業者へすぐ連絡をし、膨らみを削って再塗装してもらわなければなりません。

保証期間内であれば無料で再塗装してもらえることもあるため、必ず確認しましょう。

膨らみを放置するリスク


膨らみが破れて外壁材が露出する危険性がある

外壁塗装の膨れを放置しておくと、膨らんだ箇所が破れて外壁材が見えてしまうかもしれません。

外壁材は雨や風にさらされ、腐敗やひび割れなどの劣化が生じてしまいます。

これによって建物自体の寿命が短くなってしまうことがあります。

外観が損なわれる可能性がある

外壁塗装の膨れは、もちろん外観の美しさにも影響を与えます。

外壁は建物全体の印象を大いに左右する場所であり、外観が悪化するとイメージダウンしてしまい、建物の資産価値が低くなります。

膨れの補修費用相場


部分的な塗り替えやサイディングやタイルの一部補修、張り替えによって解決する場合もありますが、未だ症状の出ていない箇所でも劣化が進行している可能性が高いため、全体の塗装をすすめられることがあります。

モルタルやサイディングの一部が膨れたりはがれたりしている場合の修理や補強も範囲によっては15〜40万円程度の費用がかかります。

状態がひどく、雨漏りの危険性がある場合には、100万円を超える費用になることも考えられます。

外壁の劣化状態や築年数によっては、全体的な外壁材の張り替えが適している場合もあります。

もし下地に問題がないようであれば、重ね張りで対応することも可能です。

まずは現地調査を依頼し、最適な施工方法を専門家に判断してもらいましょう。

それによって費用が変わります。

まとめ

今回は、外壁の塗装が膨らむ原因について詳しく紹介しましました。

外壁の塗装が膨らむ原因ついて詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。

紹介した内容を参考にして外壁の塗装が膨らむ原因に関する知識を深めて下さい。

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