2023/06/14
外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法を知っていますか?
外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法についてあまり知らないという方が多いと思います。
そんな方向けに外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法について詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法から詳しくみていきましょう。
目次
外壁塗装で家の中が臭い原因
塗料には、3つの主要な成分が含まれています。
それは、色を与える「顔料」、品質や耐久性を決定する「合成樹脂」、そして機能を追加する「添加剤」です。
これらの成分を溶解させ、液体状にするためには、特定の種類の「溶剤」を使用する必要があります。
この溶剤の種類によって、水性塗料と油性塗料に分類されます。
水性塗料は、水を溶剤として使用し、油性塗料は有機溶剤を溶剤として使用する塗料の事です。
有機溶剤は一般的にシンナーと呼ばれ、塗料にはイソプロピルアルコールやメタノールなどがよく使用されます。
塗料の不快な臭いの原因は、シンナーで、シンナーは溶剤として使用されることで、塗料の防水性を向上させ、乾燥を促進し、サビを抑える効果があります。
そのため、外壁だけでなく屋根にも広く使用されています。
しかし、シンナーを長時間吸い続けると、健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。
その結果、吐き気、目眩、頭痛、目や喉の不快感などの症状が現れることがあります。
このため、油性塗料を扱う作業には細心の注意が必要であり、厚生労働省によって特別な健康診断や作業環境の測定、蒸気の発散源への対策、作業責任者の専任が義務付けられています。
不快な臭いは3日間続く可能性がある
塗料の不快な臭いの主な原因がシンナーであるため、外壁塗装に油性塗料を選んだ場合、塗装作業中ずっと臭いが続くわけではありません。
塗装作業は、下塗り、中塗り、上塗りという3つのステップに分かれて行われるためです。
下塗りの段階では、仕上げ塗料が外壁に密着し、安定性が高まるように下塗り専用の塗料が使用されます。
下塗り専用の塗料には、シーラーとして外壁材への塗料吸収を防ぐ役割を果たすものやサビを防止し、外壁材を強化するプライマーなどが含まれています。
下塗り専用の塗料には水性と油性の両方が存在しますが、油性の下塗り塗料でも、仕上げ塗料ほど強い臭いはありません。
基本的に、希望通りの塗料を選び外壁に塗る場合、中塗りと上塗りには仕上げ塗料が使用されます。
2回塗る理由は、1回だけではムラが生じたり、きれいな発色が得られないことが多いからです。
外壁塗装作業中に強い臭いがするのは、油性塗料を選んだ場合の中塗りと上塗りの時です。
一般的な30坪の住宅の場合、中塗りと上塗りに1日ずつかかり、それに乾燥のための1日を加えた3日間ほどが、塗料の臭いが気になる可能性が高い日数です。
外壁塗装で家の中が臭い時の解決方法
炭入りマスクで対策する
臭いに対する対策には、活性炭が含まれたマスクが効果的です。
このマスクは、臭いを効果的にブロックする効果が高いです。
ドラッグストア、ホームセンター、ネット通販などで、約1000円程度で50枚入りのマスクを購入することができます。
有機溶剤用の消臭スプレーを使用する
通常の部屋用消臭剤や芳香剤では、塗料の強烈な臭いをしっかりと取り除くことは難しいです。
塗装作業中の刺激臭を解消するためには、有機溶剤という原因成分に対して特化した消臭剤が非常に効果的です。
この有機溶剤用の消臭スプレーは、手ごろな価格で十分な量が入っており、コストパフォーマンスが優れています。
室内換気に扇風機を活用しよう
塗料の臭いを室内から追い出すためには、ベーキングアウトという換気方法がおすすめです。
ベーキングアウトとは、室温をなるべく高めに設定し、扇風機、換気扇、サーキュレーターなどを使用して強制的に換気する方法です。
以下に手順をご紹介します。
①部屋を閉め切る
②暖房をつけて室温を上昇させる
③扇風機などを窓やドアに向けて稼働させる
④暖房を切る
⑤窓やドアを開けて部屋から出る
外壁塗装の塗料に含まれている「VOC」という化学物質は、空気よりも重いため、下部に滞留しやすく通常の換気だけでは十分に臭いを排出することができません。しかし、ベーキングアウトを行うことで、効率的に臭いの元を外に逃がすことができます。
ベーキングアウトを実施する際には、部屋にいるのは危険ですので、部屋から出ると良いです。
外壁塗装で家の中が臭くならないようにするコツ
水性塗料で塗装する
水性塗料は、溶剤系(油性)塗料と比べて、ほとんど臭いがありません。
外壁塗装中の臭いを抑えたい場合は、水性塗料を選ぶのがおすすめです。
塗料から発生する刺激臭の原因は「VOC(揮発性有機化合物)」と呼ばれる物質です。
油性塗料には多くのVOCが含まれていますが、水性塗料にはほとんど含まれていないため、臭いの差があります。
外壁以外も同時に塗装する
塗装工程を短縮するために、屋根や雨樋などの塗装も同じ期間に行うことをおすすめします。
通常、外壁塗装には約10日程度かかりますが、日数を大幅に短縮する余地はほとんどありません。
塗料を乾燥させる時間を十分に取らなければ、将来的に雨漏りなどの問題が発生する可能性があるからです。
そのため、考え方を変えて、将来必要となる屋根や雨樋の塗装も同じ期間に済ませることをおすすめします。
数年後に再度足場を組んで塗装するよりも、長期的な視点で見ると作業日数が少なくなり、塗装の臭いに悩む期間も大幅に短縮されます。
換気に配慮した工事手順でお願いする
外壁塗装を行う際には、窓やドアを養生します。
養生とは、作業の対象となる部分を汚れや損傷から保護するために行う作業です。外壁塗装では、塗料が外部に飛散しないように窓やドアにビニールシートなどを使用して養生し、養生テープで固定します。
養生は、塗装を効率的かつ美しく仕上げるために必要な工程ですが、一時的に窓を開閉できなくなることがあります。
この状態で塗料の臭いが室内に充満すると、換気ができずに不快な思いをする可能性があります。
窓を開け閉めできるように養生することは可能です。
外壁塗装ではドアも養生しますが、ドアが開閉できないと住宅への出入りが制限されてしまうため、養生したままでも開閉できるように施工します。
この方法は窓にも活用できます。
換気が心配な方は、窓が開け閉めできる養生を業者に依頼しましょう。
作業の進行状況によって、一時的に開閉できない窓が生じることもありますが、必ずどこかの窓は開閉できるように順番に作業してもらうことで、安心できます。
天候などの影響で工期が変動する場合もあるため、毎日作業の進捗状況を確認して開閉できる窓の位置を確認しましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法について紹介しました。
外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
外壁塗装で家の中が臭くなる原因は、油性塗料のシンナーなどです。
家の中が臭くならないように水性塗料で塗装したり、換気がスムーズにできるような工事手順にしてもらうのがおすすめです。
紹介した内容を参考にして外壁塗装で家の中が臭い原因と解決方法に関する知識を深めて下さい。
外壁塗装をしている時の過ごし方について知りたい方はこちらをご覧下さい。