2023/06/24
外壁塗装を20年せずに放置するとどうなるかを知っていますか?
外壁塗装を20年せずに放置するとどうなるかをあまり知らないという方が多いと思います。
そんな方向けに外壁塗装を20年せずに放置するとどうなるかについて詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、外壁塗装の限界のサインからみていきましょう。
目次
外壁塗装の限界のサイン
初期の限界のサイン
チョーキング現象とは、太陽の紫外線や雨水などによって塗料中の顔料が劣化し、粉状に変わる現象です。
外壁を指でなぞることで、チョーキング現象が起きているか確認できます。
もしチョーキング現象が起きていれば、指にチョークのような粉がついてきます。
特に日当たりの良い場所の外壁では、太陽光中の紫外線によって塗料中の顔料や樹脂が劣化し、色褪せや変色が起こります。
自宅の外壁でも、方角によって劣化の程度が異なるため、注意が必要です。
南側の外壁は特に劣化しやすい傾向があります。
外壁塗装の劣化が進むと、さらに別の症状が現れることがあります。
中期から末期の限界のサイン
・変色している箇所がある
外壁の一部が緑や黒色に変色している箇所があります。
カビや藻・苔の繁殖による劣化現象です。
・サビが発生している
外壁の金属部分が経年劣化によりサビが発生することがあります。
湿気の多い場所や海の近くに住んでいる場合は特に注意が必要です。
・ひび割れている
外壁塗装後、一定の年数が経過すると外壁にひび割れが生じることがあります。
小さなひび割れ(幅0.3ミリ未満、深さ5ミリ未満)は経年劣化による表面の硬化が原因で、「ヘアークラック」と呼ばれます。
大きなひび割れ(幅0.3ミリ以上、深さ5ミリ以上)は主に下地材の割れによる「構造クラック」と呼ばれます。
上記の症状がある場合は、外壁塗装を検討する目安となります。
自宅の外壁を確認して、早めに対策を考えましょう。
特に外壁の一部にあるコーキング(シーリング)部分のひび割れは放置すると、コーキングの劣化だけでなく、外壁材の傷み、カビ、雨漏りの原因となる可能性があります。
コーキングの劣化を発見した場合は、補修を検討しましょう。
外壁塗装を20年せずに放置するとどうなる?
外壁塗装を20年以上行っていない場合、既に限界を迎えている可能性があります。
理由は、外壁や塗料の寿命は一般的に10〜20年程度と言われており、外壁塗装が劣化しているサインが見られるからです。
10年未満で劣化が進む塗料も存在し、かなりの進行具合で劣化している可能性も考えられます。
外壁塗装を20年せずに放置した場合の最悪のケース
剥がれてくる
外壁塗装の剥がれは、劣化の中でも特に深刻な状態です。
塗料が劣化し、付着力が低下してしまい、外壁から剥がれてしまう状態を指します。
外壁の保護が不十分なため、下地材にダメージが進行し、最悪の場合は外壁の欠陥につながる可能性があります。
剥がれが見受けられた場合は、外壁の状態が悪化する前に、外壁塗装の依頼を検討することをおすすめします。
雨漏りする
放置されたままの外壁材は、表面の塗膜が劣化し水分を吸収し、反りやひび割れが生じて崩れ落ちる可能性があります。
さらに、外壁材のつなぎ目やサッシ周りのコーキングも劣化し、割れや剥がれが生じます。
防水機能が失われ、雨水が侵入してしまいます。
シロアリの発生
雨漏りが発生すると、建物内に水が浸入します。
木造建築の場合、柱や土台などの構造部材が湿気を含み、シロアリが繁殖しやすい環境となります。
シロアリの被害により、木部が食い荒らされ、床が沈んだり、建物が傾いたりすることもあります。
構造部材の形が崩れる
シロアリの発生に気付かずに放置し続けると、柱や土台などの構造部材が朽ちていきます。
家そのものの劣化が進むと、軽い地震などの刺激で建物が崩壊する恐れがあります。
外壁のメンテナンスを怠ると、最悪の場合には家自体を失うことになります。
外壁塗装にかかる費用は決して安くはありませんが、外壁塗装を20年以上行っていない方は、まず専門業者に調査を依頼し、必要な対策を行うことをおすすめします。
できるだけ外壁の塗装を長持ちさせる方法
耐用年数の長い塗料を選ぶ
耐用年数の長い塗料を選ぶことが重要です。
外壁の塗装には、「ミラクールウォール」と「ミラウォール」という塗料があります。
塗料の耐用年数が長ければ、メンテナンスの頻度を減らすことができます。
価格は高くなりますが、フッ素塗料を使うことをおすすめします。
さらに、フッ素型の無機塗料を選ぶと、耐用年数を20年以上に延ばすことができます。
特に高耐久な無機塗料は、ミラウォールです。
信頼できる業者に依頼する
外壁塗装を依頼する際には、信頼できる業者に頼むことが重要です。
未熟な業者に依頼すると、1年で塗膜がはがれるなどトラブルが起こる可能性があります。
悪質な業者に頼んでしまうと、手抜き工事が行われ、数年しか持たないかもしれません。
耐用年数は業者によって異なるため、業者選びは非常に重要です。
相見積もりをする、見積書の具体性をチェックする、塗装技能士1級の資格を持っているか確認する事で信頼できる業者を見つけることができます。
相見積もりとは、2つ以上の会社に同じ工事条件で見積もりを依頼することです。
同じ条件で比較することで、各業者の特徴が明確になります。
相見積もりをする際には、価格が高すぎる、安すぎる業者には注意が必要です。
高すぎる場合は詐欺業者の可能性があり、安すぎる場合は手抜き業者の可能性があるからです。
見積書の具体性をチェックしましょう。
もし工事内容が曖昧だったり、「一式」としか記載されていなかったりする場合は、悪徳業者の可能性が高いです。
信頼できる業者であれば、塗装方法に加えて「シリコン塗料の商品名」や「販売メーカー名」なども具体的に記載しています。
相見積もりをして項目を比較し、そのような業者かどうかを選定基準に入れましょう。
業者が塗装技能士1級の資格を持っているか確認するのもおすすめです。
塗装技能士1級とは、5年以上の実務経験と豊富な知識を持つ職人が、学科と実技の試験に合格して獲得する国家資格です。
塗装技能士1級を持つ職人を多く抱えている業者は、知識と技術だけでなく社員教育にも力を入れているため信頼できます。
相見積もりの際には、業者に塗装技能士1級を持つ職人の割合はどれくらいか聞いてみましょう。
社内に6割以上の塗装技能士1級を抱えている業者は、優良業者と考えられます。
外壁塗装を20年せずに放置しても問題ない外壁
タイルを使用した外壁
タイルは、塗装によるメンテナンスが不要で、耐用年数は30~40年になります。
完全にメンテナンスを無視して良いわけではなく、定期的に目地部分やコーキングの補修を行う必要があります。
10年ごとに点検を受けることをおすすめします。
コンクリートの打ち放し外壁
コンクリートで仕上げた外壁も塗装によるメンテナンスは不要ですが、コーキングは劣化します。
周りの環境によっては、カビやコケが発生することもありますので、10年ごとの点検が必要です。
まとめ
今回は、外壁塗装を20年せずに放置するとどうなるかについて詳しく紹介しました。
外壁塗装を20年せずに放置するとどうなるかを詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
紹介した内容を参考にして外壁塗装を20年せずに放置するとどうなるかに関する知識を深めて下さい。