外壁塗装が原因のアレルギー症状とは？対策方法も紹介

外壁塗装が原因のアレルギー症状を知っていますか？

外壁塗装が原因のアレルギー症状についてあまり知らないという方が多いと思います。

そんな方向けに外壁塗装が原因のアレルギー症状について詳しく紹介します。

すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。

まずは、外壁塗装が原因のアレルギー症状とは何かみていきましょう。

外壁塗装が原因のアレルギー症状とは？

皮膚がかゆくなる

かゆみとは、皮膚がかゆくなる状態のことです。

このかゆみの原因となるのが、塗料に含まれる物質によるアレルギーです。

このアレルギーは一般的にシックハウス症候群と呼ばれています。

シックハウス症候群は、建材などから発生する化学物質による室内空気の汚染とそれによる健康への影響が問題視されています。

外壁塗装によってシックスハウス症候群が引き起こされる主な原因は、シンナーと言われています。

多くの外壁塗料にはシンナーが使用されており、その臭いを嗅ぐとアレルギーが起こり、皮膚がかゆくなることがあります。

さらに、塗料にはシックハウス症候群の主な原因物質であるホルムアルデヒドも含まれており、これも皮膚のかゆみを引き起こすアレルギーの原因です。

特に子供は現時点ではアレルギーがなくても、将来的にアレルギーを発症する可能性があるため、注意が必要です。

目が痛い

目の痛みも同じく注意が必要です。

外壁塗装の仕事をするうえでシンナーを吸い込むことがあり、それによってアトピー性皮膚炎が悪化したという職人の声もあります。

シンナーの吸引による目の痛みにも十分注意しましょう。

喉の痛みやぜんそく

外壁塗装で使用される塗料に含まれる揮発性有機化合物（VOC）が喉の炎症やぜんそくの原因となります。

具体的な原因を特定することは難しいです。

ホコリやダニ、花粉などが原因となる可能性もあるため、注意が必要です。

さらに、シンナーなどによるアレルギーで鼻水が止まらなくなることもあります。鼻詰まりによって声がうまく出せない状況や鼻を触っていないのに鼻血が出ることもあります。

シンナーのアレルギーによって耳にも影響が出ることがあり、耳がかゆくなることもあります。

また、中耳炎の原因にもなる可能性があるため、耳の状態も確認しましょう。

吐き気

塗料に含まれるシンナーは体内に簡単に吸収され、脳まで影響を及ぼすことがあります。

長時間の吸入によって中枢神経が麻痺し、吐き気を引き起こすことがあります。

外壁塗装中に不快な症状が現れた場合は、それは身体からの危険信号です。

無理をせずに外出するなどの対策を取りましょう。

頭痛

多くの場合、外壁塗装時にシンナーの臭いが原因とされています。

頭痛を起こしやすいのは、シンナーの臭いに慣れていない人や臭いに敏感な人です。

特に妊婦、赤ちゃん、ペットは臭いに敏感なので、注意が必要です。

めまいも外壁塗装によって起こる可能性があります。

シンナーに含まれる揮発性有機化合物（VOC）が人体に影響を与えるためです。VOCがめまいを引き起こすメカニズムは明確にはわかっていませんが、最近の塗料ではVOCの含有量を減らすなどの対策が行われています。

外壁塗装中のアレルギーを対策する方法

水性塗料を利用する

外壁塗装の塗料には、溶剤系塗料と水性塗料という2種類があります。

溶剤系塗料は、一般的にシンナーを使用した塗料です。

一方、水性塗料は、主に水をベースにしています。

水性塗料を使用する場合、シンナーを使わないため、アレルギーを引き起こす物質の含有量が少なく、シックハウス症候群のリスクも低いと言えます。

さらに、溶剤系塗料と比較して悪臭が少なく、頭痛や吐き気も少ないです。

アレルギーの心配がある場合は、工事中は水性塗料を使用するようにしてください。

F☆☆☆☆（エフフォースター）という塗料を使用する

外壁塗装には、ホルムアルデヒドという有害物質の含有量が一定の基準以下である場合、F☆☆☆☆（エフフォースター）と呼ばれる塗料が使用されます。

ホルムアルデヒドは、人体にとって有害なVOC（揮発性有機化合物）の一種であり、建築材や塗料の性能を保つために重要な成分です。

完全にホルムアルデヒドを排除することは難しく、F☆☆☆☆（エフフォースター）と呼ばれる塗料なら、人体への悪影響は非常に少なく抑えられます。

なお、「F☆☆☆☆（エフフォースター）」以外にも、「F☆☆☆」や「F☆☆」といった製品も存在します。

F☆☆☆☆（エフフォースター）以外の塗料は、ホルムアルデヒドの含有量が多いため、法律によって使用面積が制限されています。

F☆☆☆☆（エフフォースター）のみは、ホルムアルデヒドの含有量が非常に少ないため、使用面積に制限はありません。

塗料がF☆☆☆☆（エフフォースター）かどうかは、メーカーサイトで塗料名を確認すると分かります。

見積書に記載された塗料名も確認しましょう。

一般的な塗料のほとんどは「F☆☆☆☆（エフフォースター）」を使用しているため、見積書に他の種類の塗料が記載されている場合は、業者にその理由を説明してもらいましょう。

工事中や工事直後には防毒マスクを使用する

呼吸に関連するアレルギー喘息などの場合、工事中や工事直後に防毒マスクを着用することで、症状の発生確率を低くすることができます。

塗料による悪影響が完全になくなるのは、状況によって工事から1週間以上かかる事もあります。

マスクを常時着用することは難しいため、主に工事期間中の対策と考えておきましょう。

工事中は住居を退避する

外壁塗装によるアレルギーを避けるための最も効果的な対策として、工事中は住居を退避することです。

自宅に戻った後に症状が発生する可能性はありますが、少なくとも工事期間中は外壁塗装によるアレルギー発症のリスクはありません。

不織布素材のマスクをつける

不織布素材のマスクを使用することも一つの対策です。

N95フィルター付きマスクなどは、髪の毛の太さの約1/30の微小な粒子物質を吸い込まないように対策できるので効果的です。

このマスクは通販で手に入れることができ、2,000円から5,000円程度です。

さらに高度な対策が必要な方には、防毒マスクもあり、約2,000円から3万円前後で購入できます。

肌をできるだけ露出させないようにする

塗料のシンナーや他の物質から肌を保護するために肌が隠れる服を着用すると良いです。

シンナーは脂質と混ざり合う性質を持っているため、皮膚に付着して浸透してしまいます。

シンナーの浸透を防ぐために、長袖や長ズボンなどを着用し、できるだけ肌を露出させないようにしましょう。

アレルギー対策に詳しい施工会社に相談する

万が一の場合に備えて、アレルギー対策に詳しい施工会社に相談するのもおすすめです。

シンナーによるアレルギー反応が心配ですと相談すれば、知識豊富な施工会社は適切なアドバイスを提供してくれるはずです。

まとめ

今回は、外壁塗装が原因のアレルギー症状について詳しく紹介しました。

外壁塗装が原因のアレルギー症状ついて詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。

外壁塗装が原因のアレルギー症状は、皮膚のかゆみ、頭痛、吐き気、喘息などです。

対策方法として、水性の塗料を使用する、マスクをするなどがあります。

紹介した内容を参考にして外壁塗装が原因のアレルギー症状に関する知識を深めて下さい。
外壁塗装中の過ごし方について知りたい方はこちらをご覧下さい。