2023/08/23
屋根面積の求め方を知っていますか?
屋根面積を求めることで見積書に記された面積が適正であるか判断できます。
ただし、屋根面積を求めるにはいくつかの方法があります。
そこで今回は、屋根面積の3つの求め方、計算する時に注意する点などについて紹介します。
目次
屋根面積の3つの求め方
屋根面積を求める方法は以下の3つがあります。
・1階の床面積から求める
・図面の長さから求める
・グーグルマップで求める
1階の床面積から求める
1階の床面積から求める方法は、簡単におおよその屋根面積を求められるという特徴があります。
求め方は「屋根面積=1階の床面積×1.5(係数)」です。
1階の床面積が50平方メートルである場合は、「50×1.5=75」と求めます。
これより、屋根の面積は約75平方メートルです。
ただし、折板屋根は他の屋根と比べて、塗装する面積が大きくなるので係数を1.7に変えて計算します。
このように床面積さえ分かれば簡単に求められるので計算が面倒に感じる方におすすめです。
図面の長さから求める
計算は面倒でも正確に屋根面積を求めたい方には、図面の長さを用いて計算する方法がおすすめです。
この方法は、実際に活用されているので信頼性があります。
求め方は「屋根面積=屋根投影平面積×勾配伸び率」です。
屋根投影平面積は、上から見た時の縦と横の長さから求めた面積です。
勾配伸び率は、斜辺と底辺の倍率から勾配を求めます。
そして、求めた勾配から表を利用して勾配伸び率を求められます。
グーグルマップで求める
手順①
グーグルマップを開いて調べたい住所を検索します。
画面上部に入力する欄に調べたい住所を入力します。
マップに調べた地点が表示されたら、メニューから航空写真を押します。
手順②
調べた住所の航空写真を拡大します。
調べた住所を拡大して屋根を大きく表示します。
この表示された写真は屋根投影図として利用できます。
手順③
屋根の各辺の長さを測ります。
グーグルマップ上で平面が分かると各辺の長さを測ります。
この時、写真の傾きを調整しておきましょう。
手順④
実際の長さから平面の面積を求めます。
平面から測った長さは、画面右下に表示されている実寸表示から実際の長さを求められます。
そして、辺の長さから平面の面積を求めます。
手順⑤
屋根の平面を1.1倍にします。
ほどんとの建物には勾配が存在します。
ただし、この上から見る投影写真では勾配が分かりません。
そのため、求めた平面を1.1倍すると実際の屋根面積の値に近づけられます。
屋根投影平面積の計算のコツ
屋根投影平面積は、実際の縦と横の長さを掛けることで求められます。
ただし、画面上では長さを測ることが困難な場合は、写真を印刷してから測ることをおすすめします。
また、複雑な形状の屋根である場合は、いくつかの形に分けて最後に足せば計算できます。
計算する時に注意すること
計算方法には、それぞれの特徴があります。
そのため、計算し忘れたり、見落としたりする場合があります。
そこで、計算する時に注意するべき点を紹介します。
1つ目は、軒の出ている部分を計算し忘れないことです。
屋根面積にはいくつか求め方があることは知ってもらったと思います。
その中でも、1階の床面積から求める方法は、床面積を計算してから軒の出ている部分の合計を忘れることがあります。
この軒の出ている部分を計算し忘れると屋根面積が大きく変わるので注意しましょう。
2つ目は、計算で係数を掛けることを忘れないことです。
平面に1.1を掛けることを忘れることがあるので注意が必要です。
また、他の計算方法でも係数を掛けることがあり、係数の掛け忘れは大きな違いが発生します。
3つ目は、下屋根(げやね)を忘れないことです。
下屋根とは、複数建ての最上階よりも下の階に位置する屋根のことです。
例えば、2階建ての場合は1階部分にある屋根のことです。
上からの写真を用いるので、下屋根を忘れてしまうことがあるので注意が必要です。
屋根塗装をする時の工程
近隣住民への挨拶
工事を始める前に、近隣住民に挨拶を行いつつ工事内容や工期を伝えます。
工事中は騒音が発生しやすく車両の出入りも頻繁になります。
そこで事前に工事を周知しておくことで、近隣住民からの理解も得やすくトラブル防止につながります。
基本的に近隣挨拶は業者が代行してくれますが、気になる方は直接伝えても問題ありません。
足場の設置
屋根の塗装作業は危険を伴うため、安全面を考慮して足場を設置するのが一般的です。
足場を組んだ後は塗料が飛散しないよう、メッシュシートも設置します。
メッシュシートの設置は、高圧洗浄を行った後で行われる場合もあります。
高圧洗浄
塗装をする前に、屋根についているカビや汚れを除去するため高圧洗浄をします。
事前に汚れを取り除いておくことで、塗料の吸着が良くなるからです。
高圧洗浄した後はしっかりと屋根を乾燥させてから下地調整を行います。
養生
養生とは、塗料が施工箇所以外に付着しないようにビニールや布で覆って防ぐことです。
屋根塗装はローラーやハケで行うため塗料が飛び散りやすく、窓やサッシを保護する必要があります。
下塗り
下塗りは、屋根と上塗り塗料の吸着力を上げるための接着剤の役割を担っています。
屋根塗装は、3回塗りが一般的で、そのうち1回目のことを下塗りと呼びます。
中塗り
中塗りの塗料は上塗りと同じものを使用して行うものです。
塗装を行う際に細かい部分は、ハケで塗り、広い面はローラーで仕上げます。
下塗り、中塗り、上塗りの間には、一定の乾燥時間を置く必要があるため、少し時間を空けて次の作業を行います。
上塗り
中塗りの次にするのが上塗りです。
中塗りと同じ塗料を重ねると、塗料の厚みを持たせられるだけでなく耐久性が上がるため、綺麗な仕上がりにすることができます。
乾燥時間は外気温によって異なり、夏は乾燥が早く、梅雨時や霜が発生しやすい冬などは遅くなります。
チェック作業と手直し
工事が完了したら塗り残しや塗りムラなどがないか確認して、必要があれば追加の塗装作業を行います。
養生を撤去して、塗料が飛び散っていたらシンナーで拭き取るなどして綺麗にします。
足場の解体や清掃
完了検査が終わったら、組んだ足場を解体して家の周りの清掃を行います。
資材を回収するためにトラックなどの出入りが一時的に多くなるので、外出する際は事故に注意しましょう。
足場や資材の撤去が完了したら家主まで引き渡しを行い、工事完了となります。
見積もり時に細かく点検してもらおう
工事する前の見積もり時に塗装業者に点検してもらうことで、状況に沿った適切な見積もり額を出してもらえます。
「一式」など見積書の内容が曖昧な業者には注意しましょう。
「その工程は見積もりに入っていない」などトラブルにつながるリスクがあるため、不当な高額請求をされないための工夫をしておくと安心です。
使用する塗料や塗る面積など、詳細まで記載されている業者は安心感があります。
DIYではなく業者に依頼した方が良い理由
DIYで屋根の塗装を行うのは危険です。
無理をせず業者へ相談することをおすすめします。
DIYで屋根の塗装を行うのが危険な理由は下記のとおりです。
・屋根から落下するリスクがある
・屋根材を傷めてしまうリスクがある
・正しく塗装しないと塗料本来の性能が発揮できない
DIYよりも費用はかかりますが、業者に依頼すれば安全かつ確実に屋根塗装を行ってくれます。
危険な目に遭わないためにも、屋根の塗装は業者に依頼しましょう。
業者に依頼する場合は、タスペーサーまで行ってもらうと良いです。
タスペーサーとは、屋根材の隙間を塗料が塞がないようにするための道具のことです。
タスペーサーで隙間を確保しないと雨水が屋根材からうまく排出できず、雨漏りに繋がる恐れがあります。
抜けそうな釘があれば釘打ちをしてもらうよう、事前に塗装業者へお願いしておきましょう。
抜けそうな釘を放置すると屋根材が剥がれたり雨漏りの原因になったりします。
屋根塗装を大手や地域の業者に依頼するメリットとデメリット
屋根塗装を大手に依頼するメリットとデメリット
実績が多い
大手の場合、全国区で塗装依頼を受けているため、工事の実績が多いです。
実績が多いということは、屋根塗装について知識が豊富なので、レアなケースにもしっかりと対応できます。
屋根が特殊な形状であったり、塗装方法に細かな要望があったりしても、大手は実績が豊富なので対応可能となることが多いです。
信頼性が高い
大手は実績が多く、トラブルへの対処もスムーズなため、信頼性が高いと言えます。
また、大手は全国展開している会社も多く、有名だからこそ信頼される企業努力を行っています。
屋根の塗装は家を守るための大切な工事なので、信頼できる業者に依頼すると安心です。
料金が高くなる
大手の場合、広告費や人件費に費用をかけているため、料金が高くなります。
工事を下請けに依頼する場合には、仲介手数料もかかるので、その分工事費用も高くなるでしょう。
対応が遅いことがある
大手は、下請けや系列店に仕事を依頼する場合があるため、相談や補修などの対応が遅いことがあります。
また、大手はスタッフが多いため、担当者によって対応に差が出てしまうかもしれません。
屋根塗装を地域の業者に依頼するメリットとデメリット
費用を安く抑えられる
地域塗装店の場合、自社で工事を行うため、仲介手数料が不要となり塗装費用を安く抑えられます。
地域密着型の会社として営業している業者が多いため、大手のような広告費がかかりません。
高い広告費が不要な分、地域塗装店は工事費用を安く設定しています。
スムーズに対応してくれる
地域塗装店は、自宅から近い場所で営業していることもあり、対応がスムーズに行われます。
また、在籍しているスタッフが少人数の場合が多いため、連絡が迅速に取り合えるというメリットもあります。
長い付き合いができる
地域塗装店は地元に根付いて営業を行うため、長い付き合いができます。
業者と長い付き合いができれば、自宅のメンテナンスの相談もしやすく、安心して暮らしていけます。
保証が少ない場合がある
地域塗装店の場合、アフターケアや保証が大手よりも少ない場合があります。
大手は長期保証があり、また会社が倒産する不安が少ないです。
しかし、地域塗装店は保証範囲が限定されていたり、倒産してアフターケアが受けられなくなったりする不安があります。
地域塗装店に依頼する際には、保証内容をよく確認しておきましょう。
塗装業者に依頼する時のコツ
相見積もりする
屋根塗装の相見積もりをすることで、適正価格で受注している優良業者を見分けられます。
相見積もりとは、複数の業者に同じ依頼内容で見積もりを出してもらうことです。
実績を開示している
塗装の相談をする際、実績を開示している業者はトラブルが少なく、安心して依頼できます。
実績を開示していない業者は、顧客との間にトラブルがあったり、工事の失敗が多かったりします。
トラブルの多い業者への依頼は避けるようにしましょう。
訪問営業をしていない
訪問営業をしている業者は、顧客が安定して獲得できない何らかの理由がある、悪徳業者の可能性があります。
訪問営業で屋根塗装をすすめてくる業者は、素人相手だからと必要のない工事まで提案してくることがあるので注意が必要です。
安心して屋根塗装をするためには、店舗でしっかりと営業をしている優良業者に依頼するようにしましょう。
地元の塗装業者がおすすめ
屋根塗装の依頼は、信頼度の高い大手だけでなく、細かな気配りをしてくれる地域の塗装業者もおすすめです。
どちらに依頼するか悩んだら、自分が求めている要望によりマッチする業者を選ぶようにすると良いです。
屋根塗装といった家のメンテナンスは、一生続くものです。
安心して依頼できる業者を選び、しっかりとメンテナンスして、家を劣化から守りましょう。
まとめ
屋根面積の求め方は1階の床面積から求める方法や図面の長さから求める方法などがあります。
この時に計算に用いられる屋根投影平面積は、グーグルマップを用いると便利です。
計算する時に注意することは、軒の出ている部分や下屋根、係数の計算を忘れないことです。
当社は、屋根塗装に対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
屋根塗装が必要な理由について知りたい方はこちらをご覧下さい。