屋根の葺き替えとは?意味・費用相場・工事期間・メリットを徹底解説

「屋根の葺き替えとは?」

「屋根葺き替え費用の費用相場は?」

上記のようなお悩みはないでしょうか?

結論、屋根の葺き替えは、古い屋根材を取り除き、新しい屋根材で覆い直す作業です。

屋根の葺き替え工事の総額目安は、以下の通りです。

  • 瓦の交換 100〜266万円
  • 瓦からスレート 70〜200万円
  • 瓦からガルバリウム 80〜210万円
  • スレート交換 70〜200万円
  • スレートからガルバリウム 90〜200万円
  • セメント瓦から瓦(日本瓦/洋瓦)100〜250万円
  • セメント瓦からスレート 98〜260万円
  • セメント瓦からガルバリウム 80〜200万円

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目次

屋根の葺き替えとは?読み方と意味


葺く(ふく)とは?

「葺く」とは、屋根を仕上げる作業です。

古代から江戸時代までの家の屋根は、茅葺き(かやぶき)など草を用いて覆われていました。

この行為が「葺く」の語源です。

現代の屋根は、陶器瓦やコロニアル(スレート・カラーベスト)、ガルバリウム鋼板など様々な建材で覆われています。

これらを含めて屋根を覆う作業を「葺く」と呼びます。

また、屋根工事の一環として建材を覆う行為も含まれます。

例えば、屋根材の下に防水シートを敷く作業も、「ルーフィングを葺く」と表現します。

葺き替え(ふきかえ)とは?

古い屋根材を取り除き、新しい屋根材で覆い直す作業です。

新しい屋根材は同種類であることもあれば、全く異なる種類のものにすることもあります。

屋根の状態によっては、屋根材だけでなく、下にある桟木、防水シート、さらに野地板を交換したりします。

また、屋根の歪みを補正するための下地調整なども行われることがあります。

このように、屋根材の交換だけでなく、下地を含めた工事全体を「葺き替え」と呼ぶこともあり、言い換えれば、「葺き替え」は、屋根の仕上げだけを交換するのか、それとも野地板まで含めて交換するのかによって、工事の範囲や費用が異なることになります。

葺き直しとは?

「葺き直し(ふきなおし)」は、古い瓦を一時的に取り外し、下地を補修した後、再度その古い瓦を利用して屋根を仕上げる工事です。

通常は瓦屋根の修理や改修に用いられる用語であり、再利用できない部分については一部を新しいものに交換します。

この方法は、全ての屋根材を新しいものに交換する「葺き替え」よりも費用を抑えることができます。

重ね葺きとは?

「重ね葺き(かさねぶき)」は、古い屋根の上に新しい屋根材を重ねて葺く工事です。

この方法は「カバー工法」とも呼ばれます。

例えば、コロニアル(スレート・カラーベスト)の上に軽い金属屋根(ガルバリウム鋼板)を重ねて張る工事がよく行われています。

横葺き(よこぶき)と縦葺き(たてぶき)とは?

「横葺き(よこぶき)」と「縦葺き(たてぶき)」は、金属屋根の施工で頻繁に用いられる方法です。

横葺き屋根は、屋根の流れに対して横向きに金属屋根を張るものであり、縦葺き屋根は、屋根の流れに沿って縦方向に金属屋根を張るものとなっています。

瓦葺き(かわらぶき)とは?

「瓦葺き(かわらぶき)」は、陶器瓦やセメント瓦などを使用して屋根を葺く、または既にそのように葺かれた状態の事です。

例えば、「あの家は瓦葺きだ」とか「これから瓦葺き工事をする」といった表現が使われます。

陶器瓦は、和瓦や洋風デザインの洋瓦などがあり、その耐久性の高さから広く利用されています。

一方で、セメント瓦は1970〜1980年代に一時的に流行しましたが、色あせや耐久性の点で陶器瓦に比べ劣るため、現在はほとんど使われていない傾向にあります。

新たな瓦葺き工事を行う際には、陶器瓦を使用して屋根を仕上げることが一般的と考えられます。

瓦葺工とは?

「葺工(かわらぶきこう)」は、陶器瓦やセメント瓦を葺く工事を行う職人の事で「瓦葺工事会社」とは、瓦の工事を専門に行う業者です。

金属屋根の葺工を行う職人は「板金工(ばんきんこう)」と呼ばれ、これに対応する業者は「板金工事会社」となります。

スレートを葺くことだけを専門にする職人は「スレート工」と呼ばれます。

屋根職人と言っても、取り扱う屋根材によって専門性が異なることがあります。

屋根の葺き替え工事の費用相場


屋根の葺き替え工事の総額目安

屋根の葺き替え工事の総額目安は、以下のとおりです。

・瓦の交換 100〜266万円

・瓦からスレート 70〜200万円

・瓦からガルバリウム 80〜210万円

・スレート交換 70〜200万円

・スレートからガルバリウム 90〜200万円

・セメント瓦から瓦(日本瓦/洋瓦)100〜250万円

・セメント瓦からスレート 98〜260万円

・セメント瓦からガルバリウム 80〜200万円

葺き替え工事の内訳・単価

屋根の葺き替えリフォームに要する費用は、新たな屋根の素材や材料によって大きく異なります。

古いスレート屋根にアスベストが含まれる場合は、アスベストの処理費も別途かかります。

具体的な価格相場の平米単価や内訳は以下の通りです。

・ 日本瓦(和瓦)洋瓦8,000〜15,000円㎡

・スレート(カラーベスト・コロニアル)5,000〜7,000円㎡

・ガルバリウム鋼板6,500〜8,000円㎡

・ 既存屋根の撤去費1,500~3,000円㎡

・ 下地補修費2,000~3,500円㎡

・ 防水シート500~1,500円㎡

・ 足場費用600~1,500円㎡

・ アスベスト処理費(古いスレート屋根の場合)20,000~85,000円㎡

屋根の形状や広さ、既存屋根材の種類、業者、地域など、さまざまな条件によっても価格が変動します。

また、屋根の形状の特徴や形状変更のリフォーム費用相場も考慮されます。

さらに、諸経費や管理費も加算される可能性があります。

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屋根の葺き替えの工事期間


葺き替え工事に必要な日数は、一般的に6〜15日程度とされています。

ただし、日本瓦の交換の場合は特に工期がかかりやすく、30日かかる事もありますので、スケジュールを組む際には注意が必要です。

屋外は天候に影響されるため、雨や梅雨の時期は工期がかかりやすく、猛暑日には作業効率が低下する可能性もあります。

工期に関する不安があれば、事前に業者に相談することが重要です。

経験豊富で、最適なスケジュールを提案してくれるでしょう。

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屋根の葺き替えか、重ね葺き(カバー工法)かの判断の仕方は?


葺き替えが向く場合

瓦屋根においては「重ね葺き(カバー工法)」で新しい屋根材を上から固定することが難しく、建物全体に負荷をかけ、耐震強度が低下する危険性があるため、「葺き替え」が適しています。

劣化が激しい場合や下地の老朽化が懸念される際にも、葺き替え工事を行うことで屋根の耐久性や安全性を確保することができます。

瓦以外の屋根で雨漏りが発生している場合も、下地の劣化が考えられるため、適切な補修や葺き替えを検討することが重要です。

重ね葺き(カバー工法)が向く場合

「重ね葺き(カバー工法)」は、古い屋根材を撤去せずに新しい屋根材を重ねて施工するため、ホコリや騒音の心配が少なく、工事費用も比較的抑えられるメリットがあります。

特に、2004年以前に製造されたスレート屋根の場合は、葺き替え時に有害物質である「アスベスト(石綿)」が飛散する危険性があるため、重ね葺き(カバー工法)で対応することが無難です。

「重量の不安がなく、まだ屋根を一新するほどでもない」という場合でも、重ね葺き(カバー工法)がおすすめです。

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屋根の葺き替えのメリット


屋根の葺き替えには以下のようなメリットがあります。

下地の確認と補修ができる

葺き替え工事では、既存の屋根材を取り除くため、下地の状態をしっかり確認できます。

劣化や損傷した下地を補修することが可能です。

防水シートなどの異常を発見できる

 重ね葺き(カバー工法)では既存の屋根材を取り除かないため、防水シートなどの異常に気づきにくいですが、葺き替え工事ではこれらの問題に早く気付くことができます。

雨漏りが防げて耐震性が向上する

屋根全体を補修することで、雨漏りなどの自然災害からの危険を防ぐことができます。

重い瓦屋根から軽い素材の屋根に葺き替えることで、建物の軽量化が図れ、耐震性が向上するメリットがあります。

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屋根の葺き替えのデメリット


費用面での負担がある

葺き替えでは既存屋根材の撤去や下地の補修に追加費用がかかります。

一時的な部分補修の限界がある

部分補修は一時的な対応であり、後に他の劣化箇所が見つかる可能性があるため、長期的に見れば費用が増える可能性があります。

状況によっては重ね葺きや部分補修が適している事もある一方で、劣化が進んでいる場合や全体的な耐久性を高めたい場合には、葺き替えが適しています。

適切な判断を行い、効率的かつ経済的な補修を検討することが重要です。

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【素材別】屋根の葺き替えが必要な時期の目安


瓦屋根の葺き替え時期

瓦屋根には、「和瓦(日本瓦)」や「洋瓦」といった種類があり、どれも非常に耐久性が高く、20〜60年程度持つと言われています。

「セメント瓦」の場合、耐用年数は20〜40年であり、10〜20年ごとに塗装工事が必要とされています。

一方で、「和瓦」は再塗装は基本的に不要です。

葺き替えの目安は素材によって異なり、釉薬瓦(陶器瓦)=50〜60年、いぶし瓦=30〜60年、素焼き瓦=40〜50年程度で、瓦屋根で雨漏りが起きる場合、問題は主に瓦屋根自体ではなく、内部の防水シートなどです。

20~30年に一度は葺き直しやメンテナンスを行い、劣化が激しい場合は葺き替えを検討しましょう。

ただし、和瓦は非常に重く、地震に弱いため、葺き替えの際に使用する人は少ないです。

スレート屋根(カラーベスト/コロニアル)の葺き替え時期

スレート屋根は、よく使用される屋根材の一種です。

「カラーベスト」と「コロニアル」は、ケイミュー株式会社が販売するスレート屋根の商品名であり、スレート屋根の代名詞とされることもあります。

スレート屋根には、アスベストを含むものと含まないものがあり、アスベストを含むものは耐久性が高く、20~25年ほどもつとされていましたが、健康被害の問題から、アスベストを含む屋根の使用は2004年以降禁止されています。

現在のスレート屋根の耐用年数は、10〜35年程度です。

ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え時期

各屋根材の耐用年数は以下の通りです。

・セメント瓦や和瓦(日本瓦)洋瓦20~60年

・スレート(カラーベスト・コロニアル)10~35年

・ガルバリウム鋼板20~40年

・トタン(瓦棒)6~20年


これらの耐用年数は目安であり、地域の気候や環境、メンテナンスの状況などによって変動する可能性があります。

定期的な点検やメンテナンスを行うことで、耐用年数を延ばすことができたりします。

葺き替えを検討する際には、業者の意見を参考にしつつ、適切な判断を行うことが重要です。

トタン屋根(瓦棒屋根)の葺き替え時期

トタン屋根(瓦棒屋根)は、6〜10年程度でサビが発生し、錆びた部分が広がって穴が空いてしまう特徴があります。

定期的に5〜10年ごとに塗装を施すことで寿命を延ばすことは可能ですが、耐久性が最長でも20年程度であるため、他の屋根材への葺き替えをする方が多いです。

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屋根の葺き替え工事の例


瓦から金属屋根に葺き替え

瓦の葺き替えには、瓦だけでなく野地板(のじいた)も新しくするのが一般的です。

「土葺き(つちぶき)」と呼ばれる瓦の下に土をのせて仕上げる屋根もあります。土葺き屋根の場合、土を取り除く工程と、土の重みで歪んだ屋根をフラットにする下地調整の工程が加わります。

瓦の葺き替え工事の手順は以下の通りです。

  1. 既存の瓦と桟木の撤去
  2. 野地板の増し張りもしくは張り替え
  3. 防水シートの張り
  4. 新しい屋根材を張って仕上げる

基本的に瓦屋根は重いため、瓦の葺き替え工事では、金属屋根などに変える方が多いです。

コロニアルから金属屋根に葺き替え

コロニアル(スレート)の葺き替え工事の手順は以下の通りです

  1. 既存のスレートを撤去
  2. 構造用合板を重ね張り
  3. 構造用合板の上に防水シートを張る
  4. 新しい屋根材(金属屋根)を施工

同質素材のコロニアルに張り替える工事も可能ですが、メーカー保証は受けられませんので、耐風性や耐久性に優れた金属屋根への葺き替えがおすすめされています。

トタン屋根の葺き替え

トタン屋根の葺き替え手順を簡単に紹介します。

トタン屋根の葺き替え工事の手順

  1. 既存のトタンを撤去
  2. 新たな野地板を張り、その上に防水シートを張る
  3. 新しい屋根材(縦葺き金属屋根)を施工

トタンは、鋼板に亜鉛メッキを施した薄い金属屋根材で、低価格で施工が迅速に行えるため、戦後から1970年代に広く普及しました。

剥がれたトタン屋根は漏水や下地の損傷がほとんどです。

そのため、カバー工法ではなく、下地を含めた屋根全体での葺き替えをおすすめします。

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屋根の葺き替えをできるだけ安くする方法


省エネリフォーム

省エネリフォームは、環境に優しい家へ改修する事ができます。

補助金を受けるには以下の条件を満たす必要があります。

  1. ソーラーパネルの設置
  2. 断熱性や遮熱性の高い屋根への改修
  3. LED照明の設置
  4. 屋根材からのアスベスト除去

断熱・遮熱性の高い屋根にするためには、以下の方法が有効です。


・断熱・遮熱シートの取り付け

・ガルバニウム鋼板、セメント瓦、粘土瓦など遮熱性の高い屋根材への葺き替え

・遮熱塗装の施工


また、アスベストを含む屋根材の除去には、アスベストを含まない瓦への葺き替えが効果的です。

省エネリフォームにより、最大50万円の補助金が支給される場合があります。

補助金額は、地域や自治体によって異なるため、詳細は確認が必要です。

耐震リフォーム

耐震リフォームは、建物の耐震性を向上させるために補強を行うもので、補助金を受けるには以下の条件が必要です。


  1. 昭和56年5月31日以前に建てられた建物であること
  2. 地上3階建てで、木造部分が2階以下の住宅であること
  3. 工事後の判定値(Is値)が1.0以上であること

昭和56年5月31日以前に建てられた建物である条件は、耐震基準法が改正された時点での基準を満たすためです。

古い建物ほど、現行の耐震基準に適合していない可能性が高いため耐震リフォームが必要とされています。

判定値(Is値)が1.0以上であることは、建物の耐震性を示す指標であり、この値が1.0以上であれば補助金が支給されます。

屋根の軽量化は、耐震リフォームの一環として有効であり、瓦屋根やスレート屋根から金属屋根への葺き替えが推奨されます。

これにより、建物の重心が低くなり、地震時の揺れが短縮されます。

耐震リフォームにより最大100万円の補助金が支給される場合があります。

ただし、補助金額は自治体によって異なるため、詳細を確認することが重要です。

相見積もりをとる

屋根の葺き替えに限らず、屋根修理や工事の費用は様々な事に影響を受けます。

屋根の形状や傾斜、使用する材料、工事の規模などです。

同じ坪数の家でもこれらの要因によって費用が大きく変動するため、事前の予想が難しいです。

相見積もりを取ることは、コスト面で効果的な方法です。

複数の業者から見積もりを取ることで、費用や工事内容を比較し、最適な業者を選ぶことができます。

また、各業者が得意とする分野や提案内容が異なるため、適切なアドバイスを受けることが可能です。

工事内容や費用に納得しつつ、最適な業者を選ぶことで、コストを抑えつつ満足度の高い工事を実現できます。

業者の提案によっては、葺き替え以外の工事で済む可能性もあるため、選択肢を広げることで適切な選択ができるでしょう。

屋根の葺き替えに火災保険が使えるの?


火災保険は突発的な災害や事故による家や家財の損害を補償するものであり、火事だけでなく落雷や台風などの屋根が破損する可能性のある災害も一般的に対象になります。

ただし、経年劣化など災害が直接原因でない一般的な補修は保険が使えない可能性があります。

火災保険の種類や契約内容によって対象となる災害や事故が異なるため、具体的な補償内容は契約内容を確認することが重要です。

一般的に「風災、ひょう災、雪災」が原因の損害は、多くの火災保険で補償対象とされています。

加入している火災保険の証券や契約内容、保険会社、保険代理店において詳細な情報を確認することで、災害や事故による屋根修理に火災保険を活用する際の条件や範囲を理解できます。

屋根の葺き替えに火災保険が使える条件


火災保険を利用するためには以下の条件が必要です。

条件①屋根の破損が災害によるものであること

火災保険は、風災・雪災・雹災などの災害が原因で生じた屋根の破損を補償します。

これには台風、竜巻、大雪、雪崩、融雪水の漏入、大粒の雹などが含まれます。

ただし、地震が原因の場合は地震保険が適用され、火災保険では補償されません。

条件②被災から3年以内に申請を行うこと

火災保険は被災後3年以内の補修工事に対して適用されます。

この期間を過ぎると保険金の請求はできません。

自費で工事を行っていた場合でも、3年以内であれば保険金請求が可能です。

条件③修理費用が免責金額を超えること

火災保険には免責金額が設定されており、この金額以下の補修については保険金支払の対象外となります。

一般的には免責金額はおおよそ20万円ですが、保険のプランによって異なるため、契約内容を確認することが重要です。

修理費用が免責金額を超える場合に火災保険の請求が可能です。

屋根の葺き替えで火災保険が適用されないケース


NG例①屋根の劣化が経年劣化の場合

火災保険は経年劣化による屋根の破損や劣化を補償しないため、修理費用は対象外です。

業者がこのような補償が可能だと主張する場合は注意が必要です。

NG例②屋根の劣化が施工不良の場合

施工不良による劣化や破損も火災保険の補償対象外であり、修理代は保険でまかなえません。

施工不良が原因の場合は、施工業者との交渉が必要です。

NG例③屋根の損壊が人的な要因である場合

人為的な要因による屋根の損壊も火災保険の対象外です。

ハンマーや他の道具で屋根が損壊した場合、保険金は支払われません。

修理には別途費用がかかります。

屋根の葺き替えで保険を申請する方法


保険会社に問い合わせ、申請書類を手に入れる。

契約中の保険会社に連絡し、必要書類を送付してもらいましょう。

被害がいつの災害に起因しているか明らかであれば、「◯年□月△日の台風により屋根が破損した」などと伝えると、コミュニケーションが円滑に進みます。


保険会社への問い合わせ後、送付される書類は以下の通りです。


・保険金請求書

・事故状況説明書


事故状況説明書の提出が不要な保険会社もあります。

その際は、保険金請求書のみを提出しましょう。

屋根修理業者に「工事の見積書」と「被災箇所の写真」を提供してもらう。

保険会社への問い合わせと同様に、屋根修理業者にも被害状況の調査と見積もりを依頼しながら進めましょう。

事前に「火災保険申請を検討中であること」を伝えると、円滑なコミュニケーションが可能になります。

屋根修理に関連する費用や火災保険申請の経験は業者によって異なるため、複数社から見積もりを取得し、依頼先を選定するのがおすすめです。

見積書を受け取る際には、被災した箇所の写真をもらうことを忘れないようにしましょう。

この写真は火災保険申請時に必要になります。

申請書類に必要な情報を記入し、保険会社に送信する。

「保険金請求書」「事故状況説明書」「工事の見積書」「被災箇所の写真」の4点が揃ったら、これらをまとめて保険会社に送付してください。

保険会社は送付された内容を基に、申請を受理するかどうか判断します。

保険鑑定人の調査が行われる。

申請後、内容が事実であるか確認するために保険鑑定人が訪問することがあります。

これは火災保険詐欺を防ぐための措置です。

申請内容と住宅の状況に相違がないか確認し、保険金の支給の可否や金額を最終的に決定します。

申請が受理され、保険金が支払われる。

④の審査で問題がなければ、保険金が支払われます。

保険金は請求手続きが完了した日から起算して30日以内に支払われるのが通例です。

ただし、大規模な災害などで請求が集中している場合はこの限りではないことに注意してください。

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火災保険を理由に近づいてくる悪質屋根業者に注意


事例①「火災保険で無料で屋根修理ができますよ」と勧誘される。

火災保険のトラブルは、訪問販売やチラシで「火災保険を使えば無料になる」と勧誘されることから始まります。

しかし、真に無料になるかは保険プラン次第であり、確認せずに主張する業者は悪徳業者の可能性が高いため、断ることが重要です。

事例②保険金の手数料が取られる

手数料の説明なしに契約し、後にトラブルに発展する事もあります。

手数料目的の業者は、悪徳業者である可能性が高いため、注意が必要です。

契約書や申込書を十分確認してから契約することが重要です。

事例③解約料として保険金の半分を請求される

解約料や違約金を請求されるトラブルも発生します。

契約書をよく確認し、クーリングオフ期間内であれば違約金を支払う必要はありません。

契約書をしっかり確認することが大切です。

事例④修理費を支払っても着工されない

修理費を先払いにしたことによるトラブルもあります。

修理費を支払うのは工事完了後にすることで、トラブルを未然に防げます。

事例⑤虚偽の申請で詐欺罪に加担させられる

保険金詐欺は刑事罰に処される可能性がある犯罪であり、虚偽の申請は決して行ってはいけません。

信頼できない業者の指示に従って虚偽の理由で申請することは避けるべきです。

事例⑥わざと屋根を壊して被害をつくる

業者が屋根をわざと壊して台風の被害をでっちあげる事もあります。

信頼できない業者に屋根に登らせないよう注意することが重要です。

屋根が雨漏りする前に吹き替えをするのがおすすめ


シロアリが発生する

雨漏りが放置されると、シロアリの発生原因となります。

特に屋根が被害を受け、雨漏りが起こると家の柱や梁に使われている木材が腐敗しやすくなります。

雨漏りは湿った木材を好むシロアリの発生を招きます。

実際、シロアリの発生原因の8割は雨漏りとされています。

シロアリによる食害で柱に小さな穴が開き、建物が空洞化して耐震性が低下します。

これが地震時に倒壊のリスクを高め、大規模な修繕が必要になる可能性があります。

その修繕には数百万円かかる場合もあるため、雨漏りの修理は迅速に行うことが重要です。

これにより、屋根修理の費用が数倍に増える事態を防ぐことができます。

火災の危険がある

屋根裏の配線が雨漏りによって湿気や水にさらされると、漏電やショートが発生して電気が止まる危険があります。

この電気系統の問題が木材に近い状態で発生すると、発火リスクが大きくなります。

一般的に目にする機会が少ないため、屋根裏の電気配線と火災のリスクを関連付けることが容易ではありませんが、雨漏りが原因で湿気が増えることで、火災の危険性が増加する可能性があります。

定期的な点検やメンテナンスが重要であり、特に雨漏りが起こった際には迅速な対応が必要です。

カビが発生する

木材が雨で浸かると湿気が増し、これがカビの発生を促します。

カビが繁殖した空間の空気を吸い込むことで、アレルギー反応が起こる可能性があります。

特に免疫力の高い大人でもない限り、カビにさらされることで体調不良が起こるリスクがあります。

子供や高齢者、持病を持つ人、体調が弱い人などは、カビの影響を受けやすく注意が必要です。

定期的な点検と適切な対策が健康を守るために重要です。

木が腐る

室内に雨が侵入し、湿気がこもると木材腐朽菌が繁殖し、木材が腐る可能性があります。

この菌は木材の成分を分解し、強度を低下させます。

湿度が85%以上で、温度が20〜30℃の高温多湿の環境下で発生します。

厄介なのは、雨漏りが止んでも木材の分解が続くことです。木材が腐ると家が傾いたり、天井が抜け落ちる危険があります。

家の安全性や耐震性に影響を与えるため、雨漏りには早めに対処することが重要です。

天井が落下する

屋根から侵入した雨水は、屋根のさまざまな部分に損傷を与え、金属部品や支持部材に影響を与えます。これにより強度が低下し、当然ながら天井を支える部材も弱まり、天井材を支えきれなくなる可能性があります。その結果、天井そのものが落下するケースも考えられます。


断熱材の性能が低下する

断熱材は住宅にとって不可欠な要素であり、夏の暑さや冬の寒さから居室内の温度環境を守る上で非常に重要です。

しかし、断熱材が何らかの影響でその機能を失った場合、室内の温度環境は当然悪化します。特に、断熱材は水に弱いものがあり、一旦水を含んでしまうと放出が難しくなり、断熱性能が低下します。

屋根に水が侵入した場合、その水は部材を伝って断熱材に到達します。断熱材が水を含むと、その断熱性能が低下し、結果として家全体の快適性が損なわれる可能性があることを考えると、重要な問題です。

まとめ

今回は、屋根の葺き替えについて詳しく紹介しました。

屋根の葺き替えについて知りたかった方は参考になる内容が多かったのではないでしょうか。

紹介した内容を参考にして屋根の葺き替えの知識を深めて下さい。
屋根面積の計算方法について知りたい方はこちらをご覧下さい。

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