2023/07/12
工事契約前後によくあるトラブルと解決方法を知っていますか?
工事契約前後によくあるトラブルと解決方法をあまり知らないという方が多いと思います。
そんな方向けに工事契約前後によくあるトラブルと解決方法について詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、工事契約前後によくあるトラブルからみていきましょう。
工事契約前後によくあるトラブルと解決方法
セールスで契約してしまった工事を取り消したい
急にやってきた訪問販売員から、「今すぐ工事しないと困るよ」「今日契約すればお得だよ」といった押し売りの言葉で高額な塗装工事に契約してしまい、後悔する方が多いです。
悪質な訪問販売に関する相談は、多くの人々が国民生活センターに寄せています。
すべての訪問販売が悪質なわけではありませんが、不安を煽る表現やお得感を強調するセールストークには踊らされないよう注意しましょう。
解決方法
契約から8日以内であれば、クーリングオフ制度を利用することができます。
契約から9日以上経過してしまった場合は、業者に中止を申し出て手配や着工を止めてもらう必要があります。
予防方法
業者のセールストークに騙されないよう注意したり、1社だけで判断せず、3〜4社程度から見積もりを取ってから契約する。
工事がもうすぐ始まるのに、業者が契約書や工程表を持ってこない
特別な事情がない限り、残念ながら悪徳業者や手抜き業者の可能性が高いと考えられます。
工事依頼を取り消してクーリングオフの適用を検討しましょう。
実は、契約書面が交わされていない場合でも、8日を過ぎている場合でもクーリングオフは適用されます。
クーリングオフの有効期限は「法定の書面を受け取った日から8日間以内」であるため、書面が交わされていなければいつまでも期限内となります。
クーリングオフを利用する場合、必ず書面で業者に通知することを忘れないでください。
問い合わせ先は消費者センターです。
解決方法
その業者への依頼を中止したり、抗議する場合は、クーリングオフを申請する。
予防方法
口頭での取引をしようとする業者には依頼しない、初めのコンタクトからやり取りを録音などで記録しておく。
塗装業者の駐車スペースがなく工事が難しそう
塗装業者の車は、軽トラックから2トントラックまでのサイズのものが多いです。
駐車スペースや通行スペースが必要となることは覚悟しておく必要があります。
塗装作業が不可能になることはまずありませんが、車を遠くに駐車させなければならない場合、運搬費用などがかかり工事費用も増えてしまいます。
解決方法
自家用車を別の駐車場やコインパーキングに移動したり、運搬や誘導員の人件費増を覚悟する。
近隣住民とのトラブルに発展しないように挨拶を済ませておく。
予防方法
建物の立地は変えられないため、予防策は難しいです。
見積価格が高くなる原因
外壁塗装やその他のリフォーム工事では、追加工事が発生することがよくあります。
例えば、外壁塗装の場合、外壁に亀裂が見つかったり、塗膜のはがれによって錆が発生したり、目地剤のコーキングが劣化している場合、追加工事が必要になる可能性が高いです。
業者が悪意を持っていなくても、適切な塗装を行うためには追加料金が発生することもあるので、その点を認識しておきましょう。
信頼できる業者は追加工事が必要な場合には必ず事前に確認してくれます。
そのため、勝手に追加料金が請求されることは基本的にありませんので、安心してください。
外壁のヒビ割れの補修
外壁にヒビ割れがある場合、塗装を行う前に修復する必要があります。ヒビ割れを放置して塗装を行っても、外壁塗装の防水効果が発揮されないため、追加の修繕費用が発生する可能性があります。
サイディングのコーキングの打ち替え補修
最近では、窯業系サイディングと呼ばれる外壁ボードが使用されています。
このボードのつなぎ目にはコーキングと呼ばれる目地剤が使われ、雨水の侵入を防いでいます。
コーキングが経年劣化で薄くなったりヒビ割れしたりして剥がれると、雨水が侵入する可能性があります。
サイディングボード自体も湿気を吸って反ってしまったり外れたりするため、定期的なコーキングの補修が必要です。
コーキングが薄くなっている場合、シーリング材を追加して打ち増しすることがありますが、劣化が進んでいる場合は古い目地剤を取り除いて打ち替える作業が必要になります。
コーキングの打ち替えには打ち増しよりも費用がかかる場合があります。
専門家に相談する際の準備
外壁塗装のトラブルは様々な状況があり、第三者に相談する際には、トラブルの内容や要点をまとめる必要があります。
例えば、外壁塗装リフォーム工事では以下のような問題が発生する場合があります。
・足場が組まれたままで工事が進まない
・塗料の飛散により他の部分が汚れてしまった
・近所から塗装工事に関する苦情が出た
・目視で確認しても適切な塗装が行われていない
・施工後、塗膜がすぐにはがれてきた
・先払いをしたら業者が逃げた
これらの様々な問題に対して、自分自身で正確な状況把握をすることが重要です。塗装前の外壁の状況や塗装後の問題点、足場や塗料による被害内容などを正確に伝えるために準備をしましょう。
第三者機関への相談では、トラブルの経緯と内容をメモし、相談内容を事前に文章にまとめ、写真や契約書、資料なども用意しましょう。
専門家である弁護士や建築士への相談は無料で受け付けてもらえますが、時間制限があるため、状況を簡潔かつ正確に伝えることが重要です。
困った時の相談先
塗装業者
外壁塗装に何らかの問題があった場合は、まずは施工業者に相談しましょう。
もし問題が業者のミスに起因している場合は、無償で作業をやり直してもらえる場合もありますが、業者の保証には条件が付いています。
契約する前にしっかり確認しましょう!
住宅リフォーム・紛争処理支援センター
手抜き工事が行われたり、不当に高額な請求がされたりなど、業者に関するトラブルが発生した場合は、住宅リフォーム・紛争処理支援センターや国民生活センターに相談しましょう。
住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、建築士や弁護士など専門家が在籍しており、リフォームに関する専門知識を持った人々が相談に応じてくれます。
国民生活センター
国民生活センターは、リフォームに関する専門家に相談できるわけではありませんが、リフォーム訪問販売などの相談事例に関しては対処方法をアドバイスしてくれます。
明らかな詐欺などの場合は、こちらに相談しましょう。
保険会社
工事後、しばらく経った後に外壁塗装に問題が生じた場合、施工業者の保証期間内であれば無償で修理してもらえることが多いですが、もし施工業者が倒産してしまった場合、その保証も無効になってしまいます。
そのようなリスクに備えたい場合は、外壁塗装を行う際に事前にリフォーム瑕疵保険に加入することを検討しましょう。
リフォーム瑕疵保険に加入していれば、倒産した業者に代わって修理工事の費用を補填してもらえます。
弁護士
専門機関に相談しても解決が難しい場合などは、弁護士に相談することも考えましょう。
弁護士への相談には費用がかかることが一般的なので、各相談窓口に連絡した後の最終手段として考えましょう。
外壁塗装トラブルの対処手順
契約書の確認と話し合い
契約書を交わし、内容や費用、工期を確認し、見積書との一致を確認しましょう。
問題点の確認と話し合い
問題が発生したら、施工業者とできるだけ話し合いの機会を持ちましょう。
第三者機関への相談
解決が難しい場合は、公平な立場で判断できる第三者機関に相談しましょう。
被害の状況の把握と記録
第三者に相談する前に、被害の状況を把握し、しっかりと記録に残しましょう。
トラブル発生時も、冷静に一つずつ手順を追いながら解決に進めましょう。
まとめ
今回は、工事契約前後によくあるトラブルと解決方法について詳しく紹介しました。
工事契約前後によくあるトラブルと解決方法について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
工事契約前後によくあるトラブルと解決方法に関する知識を深めて下さい。